同じ商品の魅力を、いくつもの切り口で伝える。
映像の出だしを変える。構成を変える。見せ方を変える。
反応を見て、次の制作へ進む。
私たちのクリエイティブ制作は、以前より速くなりました。
AIを企画から制作、分析まで使うことで、形にして試せる幅も広がっています。
この変化は、実務の中で大きい。
ただ、つくる速さや本数と一緒に、私たちが見ていることがあります。
その表現で、商品が欲しくなるか。その場所へ行きたくなるか。
そして、どんなブランドとして記憶されるか。
01.速くつくれることには、価値がある。
企画を考えていると、一つの商品の中にも、伝え方の候補がいくつか見えてきます。
機能から入るのか。使う場面から入るのか。
誰かとの時間を見せるのか。これまで気づいていなかった魅力を見せるのか。
すべてを頭の中だけで判断するのは難しい。
形にしてみて初めて、伝わり方がわかることもあります。
制作が速くなると、その候補を試しやすくなる。
一つの案に時間をかけ切る前に、別の見せ方と比べられる。反応を見て、次の表現に進むまでの時間も短くなる。
私たちは、この速さを生かしたいと思っています。
制作する人の時間にも、頭の中で抱えられる量にも限りがある。
AIを使うことで、検討できる案や、手を動かせる範囲が広がる。それは、企画を考えるうえでも助けになっています。
02.目を止めた、その理由を見る。
目を引く表現をつくれたら、まず、その反応を見ます。
どこが気になったのか。
何に興味が向いたのか。
商品の魅力は、どう受け取られたのか。
たとえば、映像の演出に驚いた人が、その商品にも興味を持つとは限りません。
特典が気になった人と、使う場面が浮かんだ人では、次に知りたいことも違うはずです。
目を止めてもらう工夫には、入口としての役割があります。
そのうえで、そこで生まれた興味が、何に向かっているのかを考える。
商品をきれいに見せることも、その一つです。
でも、きれいに写っているというだけでは、使う理由まで伝わらないことがある。
その人の生活に入ったとき、何がうれしいのか。
どんな時間を過ごせるのか。
誰と楽しみたいと思えるのか。
私たちは、そういうところまで想像しながら表現を考えます。
03.ブランドらしさは、表現の中にある。
反応を見ながら、見せ方を変えていく。
そのとき、ブランドがどう見えるかも気になります。
同じ商品でも、言葉や映像のテンポ、どの場面を切り取るかで、印象は変わります。
親しみやすく見えることもあれば、丁寧さが伝わることもある。気軽に試せそうにも、特別な日に選びたいものにも見える。
ブランドらしさを考えるのは、その違いを選ぶことでもあります。
私たちは、決まった色や書体に合わせるときも、その表現でどんな期待が生まれるかを見ています。
伝えたい魅力と、見た人が受け取る印象が合っているか。
実際に選んだときの体験につながっているか。
一つの広告で反応が出たときも、その理由を考えたい。
次の制作で何を生かせるか。どこは、その企画だけのものだったのか。
その積み重ねの中で、表現の幅と、そのブランドらしい見え方を一緒に育てていきたいと思っています。
「速くつくれる。その力を、欲しくなる理由に使いたい。」
04.試すことと、考えることを回していく。
候補を出し、形にして、反応を見る。
その中から、よいものを広げる。
うまくいかなければ、何をつくるかから考え直すこともあります。
商品の捉え方、見る人の状況、伝えたい気持ち。案を増やす前に、その前提をじっくり考える。
企画を考えるときにもAIを使います。
出てきたものをそのまま使うことも、人が手を入れることも、人の案から始めることもある。
その行き来は、制作のどの工程にもあります。
道具が増え、つくれる表現が増えた。
私たちが目を向けたいのは、その力で、どんな魅力を伝えられるかです。
いくつもの案を並べた先で、立ち止まる。
この商品を選びたくなる理由が、ちゃんと見えるだろうか。
その問いを、次の制作にも持っていきます。
