新しいブランドの情報を発信するとき。

専用のSNSアカウントをつくるのか。 すでにある企業や施設のアカウントで紹介するのか。

私たちも、仕事の中で考えることがあります。

専用アカウントがあれば、その企画の情報をまとめられる。一方、既存のアカウントには、すでにつながっている人がいる。

どちらにも役割があります。

また、Xでは専用アカウントを持ち、Instagramでは既存のアカウントから発信する、という組み合わせもあります。

全部の媒体で、同じ持ち方に揃える必要はありません。

私たちが考えたいのは、アカウントをつくることで、誰にとって何がよくなるのかです。

01.専用なら、情報を揃えられる。

ある展覧会について、もう少し知りたい。

そんなとき、専用アカウントを開けば、展示内容や日程、関連する情報がまとまっている。

興味を持った人にとって、探しやすい場所になります。ほかの企画の情報に混ざらず、その展覧会の続きを追えることにも意味があります。

ブランドでも同じです。

そのブランドが好きな人に、新しい商品や使い方、背景にある考えを継続して届ける。発信する内容が揃えば、どんなブランドなのかも伝えやすくなります。

ただ、つくった時点で、そこに見てくれる人がいるわけではありません。

アカウントを知ってもらう。 興味を持ってもらう。 その後も見たいと思える情報を届ける。

専用にするなら、その仕事も一緒に始まります。

02.既存のアカウントには、接点がある。

企業や施設のアカウントで発信する場合、すでに見てくれている人へ、新しい企画を知らせられます。

その企業を知っているから、今回の展覧会も気になる。 いつも行く施設だから、新しい催事を見てみる。

そうした接点を使えることは、既存アカウントのよさです。

一つのブランドに興味を持った人が、同じ企業の別の取り組みを知ることもあります。個々の発信を、全体への関心につなげられる場合もある。

一方で、そのアカウントを見ている人と、今回届けたい人が、どのくらい重なるのかは考えたいところです。

すでにフォロワーがいるから、そこで出せばよい。 それだけでは、決めにくいこともあります。

特定の企画を知りたい人にとって、関係のない情報が多くならないか。その企画の発信が増えることで、普段から見ている人にはどう映るか。

同じアカウントにまとめるなら、そこで扱う情報の関係も考える必要があります。

03.広告を出すことと、発信を続けること。

Instagramに、今回届けたい人がいそうだと考える。

そのとき、既存のアカウントを使って広告を出すことと、専用アカウントをつくって運用することは、分けて考えられます。

広告で、必要な人へ情報を届ける。 既存アカウントで、企画を紹介する。 専用アカウントで、その企画の情報を継続して届ける。

それぞれに、担う仕事があります。

専用アカウントを持つなら、広告で興味を持った人が訪れたとき、何を見られるようにするのか。その後、どんな情報を届けるのかまで考えたい。

既存アカウントで担うなら、企画の情報を見つけやすくできるか。必要な情報をWebにまとめ、そこへ案内する方法もあります。

広告を配信できるから、専用アカウントは不要だと決まるわけではありません。

反対に、広告を出す媒体だから、必ず専用アカウントを育てるとも限らない。

ターゲットとの相性を見ながら、広告と日々の発信、それぞれの役割を組み立てます。

「専用アカウントを持つことで、誰が、何を見つけやすくなるのか。」

04.続ける時間まで、考える。

展覧会やイベントには、開催期間があります。

始まる前に何を知らせ、開催中に何を届けるか。 終わったあと、そのアカウントをどうするか。

次の開催にも使うのか。記録として残すのか。今後の企画とのつながりはあるのか。

専用にするなら、その時間まで見ておきたいと思っています。

継続するブランドでも、発信できる内容や、それを用意する体制が必要です。

商品が増えたときだけ更新するのか。 日々の使い方や、つくっている人の話も届けるのか。 誰が情報を集め、確認し、発信を進めるのか。

アカウントが増えれば、考え、準備し、確認する場所も増えます。

その仕事を続けるだけの役割があるなら、専用アカウントを持つ意味があります。既存の発信で十分に担えるなら、そこに力を集める選択もあります。

私たちは、企画やブランドの数だけ、機械的にアカウントを増やすのではなく、一つひとつの役割から考えたいと思っています。

誰に届けたいのか。 その人は、何を知りたいのか。 どこに情報があれば、見つけやすいのか。

専用にするか、既存で伝えるか。

つくる側の区分と、見る人にとってのわかりやすさ。その両方を見ながら、発信する場所を決めていきます。