「このインフルエンサー、50万円です」
そう聞いたとき、
高い。
と思う人もいるでしょう。
安い。
と思う人もいるかもしれません。
私たちも、金額を見ます。
でも、50万円という数字だけを見て、高いか安いかを決めることはほとんどありません。
なぜなら、同じ50万円でも、中身がまったく違うからです。
01.フォロワー数から金額を決めることは、あまりしない
インフルエンサーの費用を考えるとき、
「フォロワー1人あたり○円」
のような計算方法を目にすることがあります。
一つの目安としては分かりやすいと思います。
ただ、私たちはそれだけで判断することはありません。
10万人のフォロワーがいる人と、3万人の人。
数字だけを見れば、10万人の方が大きい。
でも、
普段どれくらい投稿を見られているのか。
誰に見られているのか。
その商品との相性はどうか。
過去のPRはどうだったのか。
写真なのか、動画なのか。
どこまで制作してもらうのか。
広告にも使うのか。
条件が変われば、同じフォロワー数でも価値は変わります。
だから、人数と金額だけを並べても、あまり答えにならないと思っています。
02.50万円で、何をお願いするのか
たとえば「Instagramで投稿してください」だけでも、中身はいろいろあります。
本人がスマートフォンで撮影する。
カメラマンを入れて撮影する。
企画から考えてもらう。
遠方まで来てもらう。
リールを一本作る。
ストーリーズも投稿する。
何度か現地へ足を運んでもらう。
投稿した素材を広告でも使用する。
一定期間、競合商品のPRを控えてもらう。
同じ「1投稿」でも、そこに含まれる仕事は違います。
私たちは、投稿の本数だけではなく、
その50万円で、何をお願いしているのか。
を見るようにしています。
50万円という金額だけを切り取ると高く見えても、制作や出演、撮影、媒体としての価値まで含んでいることがあります。
反対に、条件によっては50万円でも高いと感じることがあります。
03.一番大事なのは、その人である理由
費用を考える前に、もっと大事なことがあります。
なぜ、その人にお願いするのか。
ここが曖昧なままキャスティングすると、金額の話ばかりになりやすい。
フォロワーが多いから。
有名だから。
今人気だから。
もちろん、それが理由になる施策もあります。
でも私たちは、
その人を普段見ている人と、今回届けたい人が近いのか。
その人が紹介したときに自然なのか。
その人だから見たくなる企画にできるのか。
というところを考えます。
そこが合っていれば、金額が少し高くてもお願いしたいことがあります。
合っていなければ、安くてもお願いしないことがあります。
04.安くできたことを、成功とは考えない
予算があります。
だから費用交渉をすることもあります。
でも、インフルエンサーの金額を下げること自体を成果にはしていません。
50万円の人を30万円でお願いできた。
それだけでは、施策が良くなったとは限りません。
必要な制作が削られていたら意味がない。
本人のモチベーションが下がっても意味がない。
本来お願いしたかった人ではなく、安い人へ変更して成果が落ちたら、もっと意味がない。
もちろん、同じ条件なら費用は抑えられた方がいい。
ただ、
安くお願いすることと、費用対効果が良いことは、同じではありません。
私たちはここを分けて考えています。
05.投稿した瞬間だけで終わらないこともある
インフルエンサー施策では、投稿そのものだけを見ないこともあります。
その動画が広告素材として使える。
企業のSNSでも紹介できる。
Webサイトにも使える。
イベントで本人に出演してもらえる。
別の企画へつながる。
その人との関係が、その後も続く。
一回の投稿だけで費用を割ると、高く見えることがあります。
でも、その施策から生まれたものを半年、1年と使うのであれば、見え方は変わります。
逆もあります。
どれだけ有名な人でも、一度投稿して終わり。
ほとんど見られず、何も残らない。
それなら金額が安かったとしても、私たちには安いとは感じられません。
06.結果が出なかったら、高かったのか
これは少し難しいところです。
施策なので、すべて成功するわけではありません。
思ったほど見られないこともあります。
売れないこともあります。
予想していなかった投稿が伸びることもあります。
だから私たちは、一回の結果だけで、
「あの人は高かった」
と決めないようにしています。
企画が悪かったのか。
商品との相性だったのか。
時期だったのか。
クリエイティブだったのか。
そもそも人選だったのか。
次に同じような施策をするときのために、結果を残しておく。
そうして試行回数が増えるほど、
この条件なら、このくらい。
この人なら、こういう企画。
この商品なら、この層。
という判断材料が増えていきます。
ここでも結局、私たちが頼りにしているのは、これまでやってきた仕事の蓄積です。
07.50万円は、高いのか
たぶん、50万円だけでは分かりません。
5万円でも高いことがあります。
100万円でも、お願いしたいことがあります。
大事なのは、
誰に。
何を。
なぜお願いするのか。
そして、その結果として何を得たいのか。
そこまで見て、初めて金額について考えられるのだと思います。
だから私たちは、
「この人、50万円なんですけど高いですか?」
と聞かれたら、
たぶん最初に、別のことを考えます。
その人に、何をお願いしたいんだろう。
金額を見るのは、そのあとです。
