2020年、私たちはこのサイトに「偽インフルエンサー」という記事を書きました。
当時書いていたことは、かなりシンプルです。
フォロワー数は、影響力ではない。
フォロワーを購入して数字を大きく見せるアカウントがあり、その数字だけを見て広告を依頼すると、実際にはほとんど人へ届いていないことがある。
だからフォロワー数だけではなく、投稿がどれくらい見られたのか、サイトへ何人来たのか、購入につながったのか。
できるだけ実際の成果に近いところまで見た方がいい。
そんなことを書いていました。
6年経った今も、この考え方はほとんど変わっていません。
ただ、私たちが見るものは、当時よりずっと増えました。
01.フォロワー数が少ないから、候補から外すことはありません
私たちは今でも、フォロワー数が少ないという理由だけで、仕事相手の候補から外すことはありません。
逆に、フォロワー数が多いという理由だけで、仕事をお願いすることもありません。
フォロワー数は、見る数字のひとつです。
でも、誰と仕事をするかを決める数字ではないと思っています。
実際、今も長く一緒に仕事をしているインフルエンサーの中に、最初に出会った頃はフォロワーが2,000人くらいだった人がいます。
今では18万人を超えています。
フォロワーが18万人になったから、その人の価値が分かったわけではありません。
私たちは、2,000人くらいの頃から一緒に仕事をしています。
今では、戦友みたいなものです。
02.数字は見る。でも、数字だけでは見ない
では、何を見るのか。
これは案件によって変わります。
投稿がどれくらい見られているのか。
フォロワーに対して、どのくらいの人へ実際に届いているのか。
どんな人たちから反応されているのか。
コメントにはどんな言葉が並んでいるのか。
その人が普段どんな発信をしているのか。
PR投稿だけが不自然に浮いていないか。
商品や場所との相性はどうか。
過去に似た案件をお願いしたとき、どんな結果になったのか。
サイトへの遷移。
来店。
購入。
保存。
問い合わせ。
施策の目的によって、見る数字も変わります。
フォロワー数を見ないわけではありません。
ただ、それだけを大きく見すぎない。
たぶん、それだけです。
03.10万人だから、1万人の10倍届くわけではない
フォロワー数は、とても分かりやすい数字です。
5万人と10万人なら、10万人の方が大きい。
だから比較もしやすい。
でも実際の施策では、それほど単純ではありません。
10万人のフォロワーがいるから、1万人のアカウントより必ず10倍多く見られるわけではない。
10倍売れるわけでもない。
その商品を欲しい人がいるか。
普段の投稿を本当に見ている人がいるか。
その人が紹介することに違和感がないか。
同じフォロワー数でも、結果はかなり変わります。
これは何度も施策をやっていると、普通に起きることです。
だから私たちは、フォロワー数から単純に金額や効果を逆算することはあまりしません。
過去の実績や、そのアカウントの今の状態を見ながら考えます。
04.2020年より、見える数字は増えた
2020年の記事では、
「フォロワー数 → 投稿の閲覧数 → サイト訪問数 → 購入数」
という順番で、できるだけ成果に近い数字を見ることを書いていました。
この考え方も今とそれほど変わりません。
むしろ、以前より細かく見るようになりました。
SNS側から確認できる数字も増えましたし、広告やWebサイトのデータと組み合わせることもあります。
一回の投稿だけではなく、過去の施策結果を蓄積して比較することもあります。
同じ人。
似た商品。
近い価格帯。
同じ季節。
似たターゲット。
条件が近い過去の事例があると、次の施策を考える材料になります。
もちろん、過去と同じ結果になるとは限りません。
それでも、何もないところから考えるよりは判断しやすい。
私たちにとって、インフルエンサーマーケティングの実績は、実施件数そのものより、こうした判断材料が積み重なっていることの方が大きいのかもしれません。
05.「偽物」を探すことが目的ではない
2020年の記事では、フォロワーを購入して数字を水増しするアカウントを「偽インフルエンサー」と呼んでいました。
今読み返すと、少し言葉が強いとも思います。
もちろん、不自然な数字がないかを見ることは今でもあります。
ただ、私たちの仕事は誰かを「本物」「偽物」と判定することではありません。
その人が、その施策に合っているかを考えることです。
フォロワーが少なくても合う人はいます。
多くても合わない人はいます。
とても有名な人が必要な施策もあれば、地域の中で強い人の方がいい施策もあります。
広く届けたいときもあれば、狭くても深く届けたいときもあります。
どちらが正しいという話ではありません。
何を目的に、誰へ届けたいのか。
そこから考えることの方が大切だと思っています。
06.6年経っても、変わらなかったこと
SNSは6年前とはかなり変わりました。
Instagramも変わりました。
TikTokはさらに大きくなりました。
動画が当たり前になり、広告の作り方も変わりました。
インフルエンサーという言葉の意味も、ずいぶん広くなったように感じます。
でも、2020年に書いたこの記事を読み返して、変わっていなかったことがひとつありました。
フォロワー数は、影響力そのものではない。
数字は見ます。
むしろ、かなり見ます。
でも一つの数字だけで、人や施策を判断しない。
6年前も今も、私たちはそうやってインフルエンサーと仕事をしています。
